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スーパー大戦 -第1話-

  • 2011/10/05 11:01

最近では男が料理するのが流行っています。お弁当男子とか料理系男子とか。
そんなブームに乗せられて何々系を狙ったわけではありません。
親元離れたら自分で作って食わないと飢えるんです!w

ぶっちゃけ料理するのにカッコ付ける必要はありません。
下手なクセに早く切ろうとスンナ!です。
もこみちとかもこみちとかもこみちとか。(ぁw

ということで料理系男子の私は何時ものようにチャリチャリとスーパーへ買出しに行った(マテオイ

このスーパーは最近出来た大型の店舗である。
毎週、超特売を行うようになってからは戦争である(何
私は丁度その日に戦場へ赴かねばいけない。
そう、スーパーとは当に戦場なのである。

もこみちのようにパプリカ置いて態々ペティナイフ(洋食用の短い包丁の事)を使ってタマネギのみじん・・・否、乱れ切りを行うには、まず食材を買ってこないといけないのだ!
そして無理に使い難いペティを使う必要はない。真のサムライは牛刀という万能刀を使う。
女にモテたいならペティ+パプリカ必須アイテムである(何

だがそのパプリカを得るにもまずは戦場に赴かなくてはいけない。
スーパーという戦場へ!

その戦場では、なでしこがサムライであり、サムライがなでしこ、と言っても過言ではない。

スーパーという戦場においては、まず馬(カート)という機動力とカゴなるモノを得る事から始まる。
これは大型の戦場において大変有効な武器となる。
これを得る事で戦場にて機動力を身につけ多くの戦利品を得ることが出来るのだ!

特売日となれば馬(カート)はあれよあれよと言う間に奪われてゆく。
その中で手を伸ばしカゴと暴れ馬(カート)を確保する。
そうおばちゃんの争奪戦により大人しい馬は暴れ馬と化し危険だ。
だが注意したいのは、ここでは2種類の馬がいる事がある。
一つは兵(子供)が乗って戦う為に作られた大型の兵車付き。
もう一つは機動力のみを追求した軽騎馬だ。

私は動きやすい小回りの効く軽騎馬を確保する。
ここで馬やカゴを得られないようなら、まず生き残る事すら不可能であろう・・・。

馬(カート)を得たとしても決して油断してはいけない。
ボケーっとしていると
手元にあった馬(カート)が何時の間にか消えている!
すでにこの時点から戦争は始まっているのだ!

油断せず首尾よく馬(カート)を確保したら足早に入り口にあるジャガイモ、人参、たまねぎから制圧する。
詰め放題などがあればそこはもう生死を賭けるしかない。
ジャガイモ、タマネギ、ニンジンの3種は、食材の基本でもあり神器でもある。
何故ならば、カレー、シチュー、肉じゃが、サラダ、なんでも応用が出来るからだ!
更に調理法も多種に及び、長期保管が容易とくれば当然、常にストックしておきたい。
そう真っ先に制圧するべきものである。当然そこにいるもののふ達は同じ事を考える。
すでに周囲はすでに殺気に満ちている。
・・・そして戦いの火蓋が斬って落とされる。

合図を待たず、あれよあれよ、押すな押すな!の乱戦の中で戦利品を略奪sる。
私が最初の戦いに赴いた時、私の前に小さなご老体がいた。
「いや・・・違う・・・さっきまでは居なかったハズだ・・・何時の間にか居たんだ!」
も、もしや!、私の前に何時の間にか入る事で、私を盾にしているのか!
私に矢玉が当たる事で己を守り、戦利品を安全に獲ているではないかっ!

まさか!私と周囲を争わせて弱ったところで奪う!こ、これは・・もしや!
駆虎呑狼の計だとぉぉ!!

くっ!私も早くジャガイモを!

だがしかしここで最初のトラップが張られている事に気が付く。
な、なんと「茨●県産」「北●道産」に分かれているではないかっ!
ご老体は難なく●海道産を確実に得ている。この混乱の中で落ち着き品定めをしながら。
くっ、この老婆ただものではないっ・・・!

計略に掛かった私は乱戦の中で必死にもがき手を伸ばす。
人参においては、青●産と北●道産、たまねぎにおいても●崎県産、北海●産。
私はジャガイモ、人参は北●道産、たまねぎは長●県産と苦しみながらなんとか得ていく。
が・・・気が付くとそこには老婆はいない。

「あのご老婆、な、何者なんだ・・・」

だがそんな事を考える間はない。
次の戦いがすぐに始まるのである。
「きゅうりが1本10円」

ぬぉぉぉ!なんというありえない値段!
だが先ほどのような狂気に満ちた殺気を感じない・・・むしろ静寂だ・・・
おかしい・・・ジャガイモ戦と違い皆どうしたのだ・・・
いや、冷めているといっても過言ではない・・・何だこの不自然な空気は・・・。

何かがおかしい・・・と確かめるために私はきゅうりを手に取る。
手にとった”きゅうり”には小さく「福●県産」と書かれている。

何故、他県産のきゅうりが無いのだ!春以降全て福●産ではないかっ!!
私は激高した。

「くそっ!これはフーヒョーヒガイを考えさせる為のフェイクか!」

あえて特売のきゅうりによって私の良心を問うというのかっ!!
コレを食す事が正しき道・・・いや・・・どうなんだ・・・まて・・・いや・・・

一見なんのへんてつも無い特売のきゅうりに義を問う意味を持たせたというのかっ!!
無の中に有を生じさせた私は心の迷いを作り動きを鈍らせた・・・

はっ・・・こ、これはもしや!
無中生有の計!!し、しまった!またしても!

巧妙な計略に気が付いた私は周囲を見回した。
人間心理を付いた巧妙な罠ならば、どこかに本陣が必ずある!
どこだ・・・どこなんだ!
焦りが走る・・・とその時、一陣の旋風が横切った。

本隊はあの一団の先だ!
私はすぐさまその一陣の旋風を追いかけた。
そのまま進むと本陣の旗が見えた。
「長●県産サニーレタス88円」 「●野県産レタス88円」
くっ!●島産きゅうりに目を奪われてる間にカナリ遅れを取った!イカン!巻きの良いレタスがっ!
私は愛馬、爪黄飛電(カート)を必死に走らせた。

レタス等の葉物は先日の台風で一気に高騰している。
今や88円などありえないのだ!

しかもそれは、さながら宝石のごとく新鮮に輝いて大きい!
空間放射線量が高い群●県でも栃●県産でもない。ましてや隣県の茨●県産でもない。
レタス王国●野県産のサニーレタス&レタス極上品である!

まさに千載一遇のチャンス!レタスを射止めるのは今をおいて他にない!

あれがあれば今週のサラダに困らないっ!レタスは軽く洗って手でちぎるだけでよいのだっ!
な、なんとしても手に入れなくてはイカン!!
私はすぐさま赴き参戦した。だがそこで私は信じられない光景に目の当りにする。

レタス(外葉)が飛んでいる乱戦の中、私はその光景に目を奪われた。
赤子を抱いて一騎、戦塵の中を力強く駆け抜けていく強者がいるではないか!
赤子を守りつつ、しかし周囲を蹴散らし、近づく者を次々と退けてゆく!
さながら鬼人のごとく!

いや違う!あ、あれは超雲子龍!!
「阿斗さまを抱き敵陣を敵が無いがごとく駆け抜ける超子龍ではないかっ!」

イカン!彼女と戦っては!一合の元斬られる!イカンっっ!
そんな恐怖にも似た感情が走った。が遅かった。
周囲の者は次々と蹴散らされてゆく。私は身の危険を感じ子龍が過ぎ去るのを待った。
結果、戦果はあげられずに少々巻きが悪いレタスになった。

まさか超雲子龍に出会うとは・・・
そう、ここは戦場なのである。

お馬鹿の野望はつづく・・・(マテオイ

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