被災地など緊急時におけるORS(経口補水液)の作り方
- 2011/07/24 19:56
- カテゴリー:あんな事こんな事どんな事
緊急時におけるORS(経口補水液)の作り方です。
凄く簡単で役に立つ場面が多いので目に留まった人はみんなに広げて欲しいと思います。
何日も飲まず食わずだった。
脱水症状に陥った。
低ナトリウム血症になった。
暑さでお茶や水を飲んでるけどイマイチ気分が悪い。食欲が無い。
下痢が続いてる。
嘔吐した。
熱中症に陥った。
そんな時は・・・
ドラマJINで南方センセーが作ってた命の水!ORS!
日常でも多いですが今回のように被災にあった時、必要になる場面がより多くなります。
そんな時にORS(経口補水液・けいこうほすいえき)を作って飲む!又は飲ます!
ORSは吸収効果の高い水分と塩分の補給水の事です(人間の体液に近い為)
要するに飲む点滴です。
ORSは人間の体液と似たような浸透圧の成分になるので通常の水よりも効率良く早く吸収されます。
人間の体は水分も大切ですが塩分も必要なのです。
この水分と塩分のバランスが体内で崩れると体調も崩れます。
なので水分ばかりとっていてもダメなのです。
「水1リットルに対して塩3g入れる(+砂糖があれば砂糖も少々)」
(※非常事態の脱水症状の時に水分と塩分補給を目的とした場合は塩だけでもよい)
(※砂糖がある状況ではエネルギー補給目的を兼ね塩と一緒に砂糖20g~40gを入れる)
(砂糖が手に入らない時は糖質のある果物の果汁やジュース等を代用に入れてもよい)
(配合は水1リットルに対し塩3~4g、砂糖20g~40gほど。厳密ではなく大まかで大体で作ってもよい、水1リットルで塩が小さじ1/2、砂糖が大さじ2~4程度とか、飲みやすいように味を調整しながら)
たったこれだけでORSが作れます。
この水が緊急時に非常に有効なのです。
今回のように津波などで避難したは良いが数日間食べれなかった。飲めなかった。
食欲が無くなって殆ど食べてない。
そういう時は命を繋ぐのに有効な液体「ORS」を作って飲まして下さい。
またORSにクエン酸(レモンやオレンジ、みかん等の柑橘系果汁)を入れると更に吸収効果が上がります。
応用的な作り方としてスポーツドリンクやビタミンC飲料からもORSを作れる。
スポーツドリンクなら1リットルあたり約2~3g程度の塩を追加する。
(※スポーツドリンクの種類によって多少違うので1リットルあたり塩3~4g程度になるようにする)
(※ORSはスポーツドリンクと似てますが塩分がORSより少ないので吸収率がORSより劣る)
(※スポーツドリンクは糖分が高めで塩分が低いので下痢のある時の脱水補正には不向き。また乳幼児の脱水時にスポーツドリンクを与えると低ナトリウム血症から水中毒を引き起こすことがある)
(※要するにスポーツドリンクはORSとしては糖質が多過ぎて塩分が少ないのが原因。なのでスポーツドリンクからORSを作る時は水で薄めて塩を足して作っても良い)
究極の応用はビタミンC飲料に塩を入れる!
これだけでORSに近くなり吸収率が高くなります。
作り方は至って単純で応用が利くので是非覚えてくださいね。
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