灯火が消える時~ピノの落鳥~
- 2015/10/22 19:29
- カテゴリー:手乗り文鳥を飼おう
出会いもあれば悲しい別れもある。
■ピノ
ピノは震災直後に生まれたての雛でウチにやってきました。しかも小っちゃい!虚弱気味な子でした。なんでこんな時にしかも弱そうな子を選んで来たんだ!「チュロ♀(故)が一匹で可哀相だから」「一番下に埋もれてても平然としてたからツンデレのチュロと性格が合いそう」(後日性格は合った)
名前の由来はアイスのピノ。名前を何にするのか?悩んでる時にピノを食べててピノー!。私が名付け親ではありません(以後ウチの子は代々お菓子系の名前が付けられる)
当時は原発ドカーンで水道水や農作物から放射性物質が検出され更に情報が「ただちに心配はございません」連呼という大混乱期です。
そんな中で雛に水道水が使えるわけでもなく育てるのに餌に気を配り500mlのミネラルウォーター1本をやっとの思いで手に入れたり
それが過ぎると電力不足で輪番停電になり家中の暖房が半日以上使えず、寒くて凍えそうな姿に布団の中で必死に温めたり苦労した分余計にカワイイです。
停電で温める事が出来なくなって布団の中にくるまってニギニギしながら口ではあーっと保温。
・・・今思うとアノときの放射性雲云々とかいうので浴びちゃったのが悪いのかな~数日くらい数値上がってたとか言うし・・・3~5年後に影響出るって言ってたし、そんな時の雛だし、もう泣きそうですよ。
(こんな事書くと過激な反原発系だとか勘違いされたり変な思想集団に利用されそうですが私は原発反対派でも推進派でも左右に曲ってるワケでもありません。そんな思想ゴッコは余所で勝手にやってくれ思った事だけ書く派です。予め書いて置きます)
文鳥はその歴史から近親も多く特に白文鳥は弱い固体も多いのと小鳥になればなるほど病気も多いらしいので一概に決め付けられません。
ピノの性格はおっとりで素直な男の子だと思ってたら女の子だったよ!(♀の文鳥に求愛ダンスをしててた経緯があって♂だと思ってたら卵を産んで♀だと発覚)
口癖は語尾に「なのら~」を付けて話します。
「おはようなのら♪」「バームクーヘンが食べたいなのら~♪」「お母さんが帰って来たなのらー♪」「僕はかわいいなのら~♪T子は~♪(ピノを選んだ人)残念(不憫verもあり)なのら~♪(何が!)」
冗談で私がそう勝手に訳すのですが、一緒に暮らしてると声や仕草で大体何を伝えたいか分かってきます。
何故一人称が僕かって?チュロ♀が居たころチュロ(美人)に対して求愛ダンスを踊ってたから♂だと思ってたらある日卵を産んで♀だったのかよ!と分かったからです。
帰って来ると玄関まで迎えに来ます。ココで待っててというと大人しく待ってます(ガマンできる範囲で)ピノ!と呼べばピー!(はい!)と元気にかわいい声で呼び返して来ます。
姿が見えないときはピノ!と呼べば「ピー!」と鳴き帰すので何処にいるかスグ分かります。ピノおいで!といえば飛んで来ます。
鳥は人と同じように声でコミュニケーションを図る動物と言われてますが本当のようです。
手に乗る握られる名前を呼んで来るなんて当たり前の子でほったらかしで出かけたとしても夜になると自分でゲージに戻って壷巣に入って寝ます。
ドライヤーが大好きで乾かしてると真っ先に飛んで来て自分にもあてて♪とアピールします。またはドライヤーをかけて欲しくて水浴びをしてくる。水浴びしたからドライヤーをかけて!とアピールします。
何故そうなったかというと幼鳥期に水浴びしたはいいもの寒くて固まってブルブル震えてて仕方なくドライヤーしたら以後ドライヤーするものだという認識になったのでは?や単純に暖かいから。と諸説イロイロ。
人間の言葉をいくつか理解してるんじゃないの?くらい賢いです。自分から様々な意思表示をするので余計にです。人懐っこいので初めて会う人でも手に乗って遊んでくれます。
ピノはなんたって返事が可愛い!ピノ!と呼べば元気に可愛く「ピー!(はい!)」
■あれ?
ペットを飼うって事は辛い事とも向き合わなければイケないので覚悟はしてましたがやっぱり辛いです。
ピノは虚弱体質なところがあり「はばき」というものも足にあって普段から色々気を付けていたつもりでしたが...。
ピノの様子が明らかにおかしいと気が付いたのは1ヶ月ほど前です。足が腫れ始め左足の一番左の爪が変色しはじめました。
「あれ?なんだこれ?」
右目の上がなんとなく腫れぼったくも感じました。この頃はそれ以外はまだ全然元気でした。
当然獣医さんに見せに行きました。
「足に腫瘍ができてるねぇ」
「へ?腫瘍って・・・良性とかまさか悪性ならガンってこと・・・どっちなんですか!!!」
「それは分からないけど良くは無いねぇ・・・」
例え良性だろうと悪性だろうと文鳥なんて小鳥ですからどのみち手術は殆ど不可能と考えるべきだと。出来たとしても難しいと。
とりあえずハッキリ断定はできないので自己免疫力を上げる方針で。
「栄養剤」だけ頂いて日々の食生活やら日向ぼっこやら要するに健康的な生活をおくるようにと・・・。
・・・。
え・・・?
■セカンドピニオン
見立てに不満があるわけではありませんが・・・。
なんというか・・・原因が断定できなかったのと万一を考えてもう少し積極的な治療をしたかった。という思いがあったからです。
それくらいピノは大切です。
と言っても鳥が見れる病院って中々無いんですよね...。
ネットでいくつか探しましたが注射2桁打たれて死んだとか、足元見られて高額な治療費嵩んだとか。。。小鳥の治療はまさに闇...。
そんな折、目に付く一件の賛否両論の病院(あえて名は伏せます)
「個性が強いし少し変わった先生がいる」
「人には優しく無いが鳥には一生懸命」
サードピニオン覚悟でピノを連れて行きました。
ウワサどおりの洗礼を受けました(ゴフッ
何故来たの!と飼い方のダメ出しされて初診は終了(チーン
(この時わたしはこーゆータイプの人だと全てをダメにしてしまう自身があるのでピノの為にも影からコッソリw)
飼い方がダメだと病気も治らないみたいな感じなのでしょう。恐らく一歩目で心を折られた人があのクチコミか・・・。です。
まあ言ってる事は正しいのですが・・・モノには言い方が・・・(滝汗
とはいえピノの為。少なくとも鳥に対しては真剣であるという点だけを信じて。
通ってるウチにピノに対して一生懸命で色々尽くして頂きました。
先生の見立てでは先天性による難病(白血病や婦人系の病、癌等)ではないか?とのこと。
そんなん2度も違う獣医に聞かされたら目の前が真っ暗です・・・
でも助けたい。
■謎の病
最初は元気で飛ぶ事も普通でしたし餌もよくたべてました。
ただ両足ともに腫れぼったく左指が変色し始めました。
そして気になる左目の上の瘤。ネットで調べるとやはり良いものではないらしい。
数日後、足先の色が変わっていくにつれて痛いのか分かりませんが片足を上げてしまうようになってしまいました。
すると右目も!?瘤ができました。
足が「壊死」していく謎の現象。両目の上の瘤・・・。元気も無くなって来ました。
保温し、餌をアレコレより健康的なのに変え、朝は軽く日向ぼっこ。日中は大人しく・・・。
でも原因はわからないまま
とにかく足の一本がダメなってもいいから生きててくれればいい。ぐらいの気持ちです。
■黒い影
オカルト系は自分はあまり信じないのですが私ではなく知人(女性)が感じたと。勿論、知人に霊感もあるわけもなく。
この女性こそピノを選んでウチに持ってきた張本人。いわばピノのお姉さん。勿論ピノも懐いてます。
ピノの病が発覚して数日後、知人が来た時にピノを部屋に入れて様子見てて。と頼みました。
私が帰って来たら知人が
「ねぇ?今少しウトウトしたんだけどくじら起こしに来た?」
「いや今来たトコだから。なんで?」
「あのね・・・なんか黒い影みたいなのが背後にうろうろしてたの。見たわけじゃないんだけどハッキリと居るっていう気配」
黒い影って・・・よく心霊特集とかでやってる?(汗
マヂで縁起でもねぇ・・・もちろん私の周囲に霊感あるヤツなど一人も居ないのですが。とにかく嫌な話です。
以下ピノ関係者、最近変な事がないか?全員事情聴取。誰も居ないのに落ちる可能性の無い物が落ちたとか。外で騒いでる声が聞こえたとか。俺鈍感?(汗
私はそーいう系は信じるほうでは無いですが流石に気味が悪いので毎日焼き塩作って盛ったりブチまけました。
怖がるというより霊だろうとなんだろうとピノに取り付こうとする悪い物は全て出て行け!ぐらいの強い気持ちですが。
でも薄気味悪い話ですよ。
念の為この日よりピノ関係者全員塩を携帯。
ピノが難病でヤバイというのは分かってますが生きて欲しいという気持ちを込めて。悪い物を一切寄せ付けるな!ウチの子に悪さするのは霊だろうとリュークだろうと出て行けゴルアー!ぐらい強い気持ちです。
■病の進行
ピノの足の変色が始まり一本指先の1本がドス黒くなってしまいました。
痛いのかその足を上げてしまいます。
と同時にほぼ毎日通院、針灸とレーザー治療を受けます。あと栄養剤と生薬。
自己免役疾患ではないか?なので方針としては免疫力の低下を防いでこれ以上悪くしない。だと思います。
翌日・・・逆の足上げてました・・・。ついに病が進行です。もしかしたら両足ともそうなるかも知れないと言われてたので恐れてた事態です。
それでも食欲があるだけ助かります。
進行がはじまり抗生物質投与。あと痛み止め。
数日後、食欲減退。ついに自分で餌をあまり食べなくなる。ゲージ内に置いてある餌箱を見ても食べてない。
抗生物質や痛み止めのせいか食欲が減退。手に餌を置いてあげると啄ばんで良く食べるのでほっとする。
■命の賭け値
体調が良い時を見計らってレントゲン撮影・・・。怪しい影は腫瘍ぽいのは映ってない・・・。とのこと。骨の写りとか気になる点はいくつかあるけど・・・。触診しても見当たらないとの事。
やはり内科的な何か?が原因しているのではないか?ココから先は大きな設備のある遠方の大病院で命がけの大検査クラスでないと・・・。それで分かるかも不明、分かっても治せるとは限らない。とのこと。
もし良ければ大病院を紹介しますよ。
但し「遠方であること、耐えうる体力、検査中の命のリスク、そのまま入院してお別れの可能性」+(高額の検査治療費)そのリスクがピノの命の賭け値・・・。
鳥である無常・・・。
ご家族と相談して飼い主さんが判断してください。
そんな判断言われて急にできるわけない・・・なので反対に先生がもしピノの飼い主なら先生は今どうするのが一番良いと判断しますか?と逆に問う。それが感情に流されない専門家の正しい答え。
(恐らく難しいであろうが)現状の様子を見ながら。(その都度判断)
先生も恐らく自信がないのかもしれない・・・。が、それが答え。なら従う。
■ピノとチロル
ピノが羽ばたいて飛んだときフラっとして片羽を壁に擦った!
神経障害のせいなのか足の悪化が羽へ。
保温されたゲージの中での生活。ピノは普段は自由にゲージから出てくるようにしてるのでずっと閉じ込められると出してと訴えてきます。特に顔で。
何かを訴える眼差しにうぐっ・・・。
日光浴とほんの少しの間だけのピノの自由時間。
久しぶりに出してもらってチロル(♂0歳)と合流。
チロルは去年迎えた子。もちろん雛から。でもピノほどまだ賢くないしピノほど懐いてもない
まだ一年経ってないので扱いが分かってきたり知恵が付くのはコレからですが。
チロルの親愛ダンスにあわせてピッピ鳴くピノ。
某獣医さん曰くこの時分の若鳥がするのは求愛ではなく親愛(大好き表現)でも踊るらしいとのこと。年がら年中踊ってるし交尾するワケでもないのでそうなのかな?
チロルとピノはケンカばかりするのに(餌の取り合いで)この時だけは仲が良い。
か細い声でチロルのダンスに答えて鳴くピノ。今思えば何時もやってるこのダンスが最後のステップだった。
■飛べない翼
抗生物質かレーザーかはたまたお灸が効いたのか。足の悪化は一時停止。2週間後半辺りからピノが飛べなくなります。
パタパタパタ。ボテ!?ピノー!!!!!。
なんとか足の進行は止まったものの今度は尻尾が微妙に痙攣・・・。
どうやら神経系が・・・。
この頃になるとネット駆使して獣医系のサイトを調べまくり。いくつかの原因が浮かび上がる。
赤血球が作られない病気・・・。先天・・・やはり白血病系・・・どの道治療方法は皆無に近い・・・。
それでもそれだという確証があるワケでもなく一縷の望みは捨てられません。多少飛べなくても歩けなくてもいいよ。生き残ることだけ考えようピノ・・・。
餌もだんだん硬い殻付き餌は食べなくなる・・・。大好きなコーンの薄皮をむいてあげて柔らかい部分を食べさせる
何故か胡瓜もスライスして種の部分だけやたら好んで食べる。殆ど栄養がないのであまり意味ないですが何故か病気の文鳥はみな胡瓜を食べだすという傾向があるとのこと・・・。
同時に本来雛用のむき粟玉を与えてみると好んで食べる。その勢いで殻付き餌を食べさせる。
水は自分では飲まなくなる。
脱水気味になると目が腫れぼったくなるとのこと。とうとう下目蓋が腫れだす。水をスポイトで無理矢理クチバシに付けて飲ませる。
そして寝てばかりになりました。
■温度管理
膨らんでる姿に保温が足りない!とのこと。ヒヨコ球は買ったものの四方上手く囲わないと保温できない上に温度管理し難い場所を選ぶ。など使いにくいのもあって、小さな電気カーペット+小動物用のヒーターで温めてましたが(低温火傷の心配あるので重ねて暖かい空気だけ溜める感じ)足がただでさえ悪いのに低温火傷の危険があるので床暖房は絶対にダメとダメ出しを喰らう・・・うぐっ。
だったら電気ストーブ炊けと。獣医さんの言う事は絶対。だって守ってないで何かあったら・・・だろ?
電気ストーブは無いのとセッティング的に無理イイイイイ!なのでパネルヒーター(人間用)と温度計を速攻でポチってホムセン行って使えそうなのをあさってゲージ内で火傷しないよう膨らまない温度を見極めてなんとか温める環境を作り変える。あと湿度管理も。
ただ時間が無いので大掛かりな事もできないのと試行錯誤しても結局単純な方が上手く行くんですけどね。
温度に「何度」という指定は無い。あるのは膨らまない事。日によって気温も体調も違うので毎日気を配る。温度を上げすぎると口を開けて暑そうにしちゃう。見極めるの難しい・・・ホント保温って難しい・・・。
明け方は温度が下がるので明け方の様子をそっと覗く。温度は良さそう。グッスリ寝てる姿がカワイイ。全く人の気も知らないで・・・。そうやって今日も生きててくれたとほっとする。このところの朝の日課。
■繋ぐもの
3週間目ぐらいのこと。とうとう何も食べない日が。最初の頃と比べてもかなり元気がありません。昼過ぎても何も食べてくれません。眠ってる時間がだんだん多くなります。
その上、今日は病院は定休日・・・(後、電話で大丈夫?来る?と連絡は受けたので鳥に対しては本当に優しいんだなと思う)
恐れていた事態に・・・
じゃーん!ピノ好物のバームクーヘン!(明るく)
添加物もあるのと病気の最中は余計に与えたくないですが、エネルギーが無くなったほうが怖いので緊急用で一応買っておきました。糖質(大好物)を!
ピノー!(ニヤリ)ピ!!大喜びでバームクーヘンを食べます。しめた!!この時の嬉しそうな姿。
(人間も)食えない人が好きなものだとガツガツ食べるんだよ!なのでまさかの時の用意してました。
バームクーヘンを少しあげたらまた餌を食べるようになりました。何も食べないで半日以上、鳥は丸一日食べないだけでも落鳥(死)の危険があると聞いてるので必死です。
なんにしても命を繋いだ。
本来は絶対駄目でしょうが緊急事態。なんでも正しい事だけで上手く行くならこんな苦労しませんよ・・・。
強制給餌って手もありますが経験の無い自分では危険すぎて(病院ではやってもらいましたが自分でやるのは×的な)
ただバームクーヘンを連発するワケにもいかないので次の手でカステラ。卵と小麦粉と砂糖、ハチミツ、オリゴ糖のみ。ちょっと高いので人間でも普段食わないわー!てのを購入。
どうしても食べてくれない時だけカステラを少し(かじる程度)→コーン→胡瓜→粟玉→ボレー粉→餌という食べる勢いを付けながら食べさせる。水は何故か飲まないのでスポイトで少しずつ。生薬、ビタミンも・・・。
この頃には啄ばむクチバシにも異変が、啄ばめない、餌を拾えない、拾っても噛み砕ききれない....。目が見えないのか感覚がズレてきてるのか・・・。
少しずつ弱っていく姿に心が痛いです。どうししたら助けてやれるのかと・・・。この頃には飛べなくなっていました。そして鳴き声も更にか細く。
毎日、保温に餌。ピノの世話は大変と言えば大変でした。疲れないと言ったらウソになりますが。それ以上に死なせたくない。俺が疲れる程度で済むならいくらでも疲れよう。
ピノが一緒に居て欲しいというのは長年見ればスグ分かるのでそーいうときは手に乗せてあげて撫でて寝かしつけます。
その夜は調子の良いくらいガツガツと餌を良く食べてくれました。カステラも要らないで大丈夫?と思ったくらいに。ええ、完全にフラグですよ。
そう思いたくない気持ちで一杯なのできっと良くなる!と言い聞かせて。
■命の灯火
でも。翌朝、事態は急変しました...。グッタリして何も食べないどころか動けない。
足に至っては完全に動かせない。下手に置くとゴロンとしてしまう。
水!それと砂糖水、とにかく血糖値を上げないとエネルギーになるのを少しでも!
何かあったらスグ来なさいと言われてて朝一で電話して獣医さんの所へ。」
「あなたより重症がいるから優先できないわよ!」(チーン・・・;;;)
そんでこゆー時に限って並んでるんですよ・・・。
ピノに強制給餌。あと背中にお灸。ほんの少しだけ命を繋ぎました。食べれないのでパウダーフード溶かして飲ますようにと。
あと鳥用のレンタル酸素室(初期費用7千円~、一日数千円)ご家族と相談して・・・。
酸素があると最後楽だということ。入院でも酸素室あるから出来るがレンタルより高いからって理由でパンフ頂きましたが。
こんなんこんな状況で判断できるかー!!!
ていうか、もう危篤状態ですよね・・・。ソレ使うって事は回復の無い看取り介護用ですよね・・・。
帰宅後貰ったパウダーフードすらもう飲む力はなくなってきました・・・。
ピノには私より大好きなお母さん役がいます。イルカちゃんとでも。
誰よりも懐いて誰よりも一番大好き!という。見ればわかるってくらい懐き方が別格です。当にピノのお母さん。
でもこーゆーときに限って仕事なんですよヨ。。。でもピノ危篤で夕方ほんの少しだけ合えました。抜け出して帰ってきてくれた。
ピノー!「ぴくっ」っと反応してピノか細い声でぴぴぴ・・・喜んでます。ナデナデされてる姿が本当に幸せそうです・・・。
「もう殆ど食べない!」状態は最後と思ってと伝えました。
「ココから先は獣医は必要ない!ピノの感情を最優先!」(ごめんなさい本当にそう言いました僕・・・。覚悟決めました。)
「そうだ!豆乳に貰ったパウダーフード溶かして飲ませよう!あれ臭い不味そうだから!豆乳で誤魔化ば!」ピノは豆乳を飲むとクレクレ言って飲む変なクセがあったので。
大好きな豆乳、流石お母さんレベルは違います。口移しであげるとごくごく飲みます。もう緊急事態なので。とにかくアレダメコレダメ以前にエネルギー補給優先です。
少し元気になったのか目を開き「ぴぴぴ...」本当にお母さんと言って甘えてるようです。というか言ってるよ分かるよ俺・・・。
そういえば糞してた?してません見てません。お尻を見るとこびり付いてる。それを取って綺麗に。
「女の子だから綺麗にしてあげるね」直後に正常目な糞確認。あとは下痢・・・というか垂れ流し状態にティッシュをそえてあげる。
男には気が付かない事を。否、医者ですら見落としてる事に気が付く。加えて安心しきってされるがまま。それがお母さん(完敗)
綺麗にすると次々糞をし始める。ただ下痢を垂れ流してる姿見てお釈迦様の最後ってこんな感じと聞いてたのでピノの状況をより悟る。
でも仕事に戻らないといけないのでしばしお別れ。ピノは一番大好きなお母さんに合えたおかげかほんの少し元気になりました。
その直後、粟玉を寝そべりながら啄ばんで食べるという奇跡を見ました。全く食べれないクチバシも身体も殆ど動かせないのがなんで食べれるのよ・・・涙でました。足はもう完全に動きません。羽根もやっとかろうじてうごかせるくらい。
それでも食べる・・・。だったらせめてお母さんが帰ってくるまで生きろピノ!・・・帰ってくるのは21時過ぎと言ってたので17時から長い長い時間です。
寝そべって枕元に置くと人恋しいのか身体をよじって寄ってきます。
保温?人の手のが文鳥より体温が低い?知ってるよ。もうイイダロ?この時点でどうなるかぐらいガキでも分かるだろ?
手の上がどうしても良いらしく少しでも放すと動かない身体を必死に寄せてくる始末。手を出すと乗る!という仕草。最後まで手乗り。握られるのが良いみたいです。安心するの?ピノ・・・?
手に乗るとホっとしたように大人しくなって目を瞑る。幸せそうに・・・。
もう後4時間だろうと5時間だろうと優しく握ってハーっと出来る限り温めながらナデナデし続けるよピノ・・・。
目を閉じたままだもう開く力も薄れています・・・。今日で全てが終わります。もう誰だって分かります。かろうじて水を与えると気が付いて目を一瞬開く・・・。
ほんの少し前まで一緒に居て。とピノ言ってるのが凄く伝わったので手放すわけにも行かない・・・。暑いゲージに入れるのが正しいのかもしれないが・・・。もう看取りってヤツですよ・・・。
人の言葉のどれくらい理解してるか分からないけどピノに色々話しかける。
「ピノ、君の名前はピノ。名前を付けてくれた人がピノというアイスを見て付けた名前、それが君の大好きなお母さん。もうスグ帰ってくるよ。」
少しずつ体温が下がっているのが分かります。暖房で部屋の温度上げっぱなしでも足りないのも分かるのでとにかく必死で温めまくります。
水に溶かしたパウダーフード。水。豆乳をスポイトに入れて時間を計りながら少しずつ。しかし虫の息です。
ピノ・・・まだ死ぬなよ。最後は俺の手じゃないだろ?最後はピノのお母さんの手の中だろ?そうピノに言い聞かせながら。
8時を回った時、自分にも疲れがウトウトと・・・ヤバイ・・・そんなときにピノが目を開きキョロキョロと見ました。「どうしたピノ?」
同時に暑そうに口を開いて・・・。水いる・・・?ピノ?
ピノの目に涙が・・・。鼻を当てると体温が低い!はあっと急いで息で暖める何度も何度も。
ピノ?ピノ?ピノ・・・。
ピノの命の灯火がゆっくりと手の中で消えていくのが分かりました・・・。
温かそうな羽根に包まれた柔らかい身体にほんのりとしてた暖か味が少しずつ消えていくのが・・・。
ウソだろ・・・?目を開けなよ・・・1ヶ月前は元気だったんだぜ?信じられるか?目の前の現実を受け入れたくない気持ちと雛の頃の姿が何故か浮かんで耐え切れずに一杯で泣きました。
「ピノーーー!!!!!!」
4年7ヶ月...決して長いとは言えない命でした
全て伝え切れませんがこれがピノの最後です...。
ダラダラと落ち込んだ感情のまま書き殴ったら長くなりました・・・。だって昨日の事だぜ?
自分でも何を書いてるのか分かってないですけどいいんです。
ピノの最後もしっかり書いてあげて残して向き合わないと。
文鳥は元気なら10年~12年は生きるといわれてますが近親で弱い固体も多く先天性の病や原因不明の病も多いとは聞いてました・・・。
鳥は元気でも急に体長が悪くなって落鳥するとか。
もともと虚弱体質な面があったのでそういう事なんだろうなと・・・。
それとも育て方が悪かったの?ここ数年夏は異常に暑かったから?餌?先天性?雛時代に放射能浴びたの?難病?婦人病?白血病?癌?なんで?原因なんて何がなんだかもうわからねーや・・・。
気が付いた時には成す術もなくピノは文鳥としての役割を終えました。
ピノは頭の良く性格が素直でとても可愛い白文鳥でした。
ペットを飼うって事はどーゆー事か?人間よりも病気に弱く先に死んでしまう。そーいう覚悟もしなきゃいけない。ましてや何匹看取って来た?
わかってるよ。分かってても情が移るし涙の一つ二つボトボト落ちるのは仕方無いだろ?
だってピノは遊んであげるとキャッキャキャッキャ喜ぶように鳴くんだよ。
今日から寂しくなるよ・・・。ピノが居ない日なんて無いし居るのが当たり前になってたから物凄く寂しく感じます・・・。
こーゆーのが辛いから文鳥とか飼いたくない?逆だよ。
誰だってお別れしたくないし別れは辛いホントに辛過ぎるけど一緒に居た時間は確かに幸せです。
そして最後に大切な物を残してくれます。
それが何かって?一緒に過ごした人だけが分かります。
- この記事のURL
- コメント(2)
- トラックバック(0)
- ツイート
- by scofield in Amazonアソシエイト
ヤナギダ
お疲れ様でしたm(_ _)m
明日明後日は、1年で数回しかない土日休みなんで、酒呑みながらくじらさんトコ覗いたら、このブログ読むのに胸が苦しくて何とも出来ん自分が歯痒くて、何度も休みながら読み終えるのに2時間近くかかりました……お陰でお酒の量も増えてしまい、この請求書はドコに…って悪い冗談は置いといて、久し振りに命の大切さを再確認させて頂きました。
僕はブログでは現職の事は書かないよーにしてます(書き出すと、余計な不満や人に見せられない事もブツケてしまいそーで…)が、今回のくじらさんのブログをもって書かせて頂きますが、畜産で、しかも鳥類に関わる仕事をしています。
生き物を扱う仕事なんで温度管理や餌等はいつも気を遣い、愛でとるつもりではいますが、職場には2万羽以上の鳥が居るんで、病死した者の解剖や処理等、機械的になってしまっとる部分が多々ある中、くじらさんのブログから
「2万もの命を預かっとる」
を再確認させて頂き、休み明けからの仕事に繋げたいと思います。
社長曰わく、
「見ただけで、鳥の体調がわかる。俺は毎日、鳥に挨拶して歩く」
と。
鳥を愛でる事で、兎に角よい鳥が出来ると。
また私事ですが、若い頃に子犬を兄から預かって育てましたが、自分の知識不足で大きな病に侵さてしまい、ほんの5ヶ月足らずで他界させてしまいました。
今はソノ時の経験を生かし、家で既に犬を飼っとる人に3ヶ月のワクチンを打つ前の子犬を飼ってくる事を、強く注意喚起しています。
ってか、
「小さい頃のが可愛いから」
って、キチンとワクチンが終わっとらん子犬を売る店側の態度(犬ならせめて、3ヶ月ワクチン後)にムカツキを隠せません。#
くじらさんのブログ…イヤ、
ピノの命
を拝見させて頂いて、改めて命の大切さを実感すると共に、くじらさんも言われた
「生き物を飼う以上、必ず自覚しないといけない[先に来る不幸]=命」
を娘にも実感させたく、嫁さんにお金や面倒の事で再三言われ二の足を踏んでいたペット購入(自分は特に犬が好きなんで、犬になると思います)を決断しました。
資金の方はまた僕のブログで春頃に公表しますが、我が家で大きな動きがあるんでどさくさ紛れで…(^_^;)
ウマく締めれませんが、ピノの生きた道はこのブログで、僕にも繋がりました。
ピノも大好きなお母さんもくじらさんも、有り難う・お疲れ様でした!!