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それゆけベルサイユ 寝不足編

風流国を平定し、いよいよ雪月花国との激闘がついに繰り広げられる事となるのである。
美味豪傑国は決戦を前に父の後を継ぎ朝霧大司教が参謀中枢の軍師に抜擢される。
元老ばるきりーは老体に鞭を打ち戦場の第一線に趣く為、将軍へと配置。
こうして将軍、参謀府を一新し大司教体制と変革する。
勢いに乗る美味豪傑国は益州を平定、元老ばるきりーは天水へ北上。

このチャンスを見逃さなかったくじら陛下は朝霧大司教に問うのである。
くじら陛下「大司教様、どうか愚かなる子羊どもに、綿密な作戦をお与えくだされ」
朝霧大司教「大司教に兵車雇わせろ!いい加減、西涼騎兵いなくなってよw」・・・ボソッ
数々の戦いの中で見事予言を的中させ続けて来た大司教一族のお言葉である。
つぶやきですら、もはや大号令となってしまうのである。
くじら陛下「ははっ!大司教様の仰せの通りに」
ばるきりー元老「大司教様の御言葉なら死して悔いなし! 」
佐天伯夫「大司教(オサ)!大司教(オサ)」
元老ばるきりー「大車作戦!」
「・・・シーン・・・ぇ?・・・ぁ・・・ひょっとして略した?・・・」
元老ばるきりーは恥ずかしそうに後悔した。
こうして朝霧大司教のつぶやきにより西涼騎兵の産地である都市を破壊し、朝霧大司教様に兵車をご安心して乗って頂く
”大車作戦”が開始されたのであります。

くじら陛下「大司教様の為に御兵車をご用意するのだッ!」
すっかり陶酔しきった美味豪傑軍は老ばるきりーを先陣に一気に西涼まで制圧。
大司教様の加護によりあっけなくも作戦が成功してしまうのであった。
そしてこの戦い以後、大司教の地位と権力は益々盛んになるのであった。
後の世でこれを”大司教様時代”と呼んだかどうかは定かではない・・・

その後、総司令官メアリー・アリスにより奪った西涼を破棄、一気に長安へ軍を提案。
ここに長安、漢中攻防戦の幕が切って落とされるのであります。

翌、くじら2世陛下が公務で居ぬ間に、長安を落とす事に成功。
しかし長安を維持することは出来ず、再び雪月花国の手に落ちるのである。

その間、猫目石男爵が何かの功により爵位を要求。
記録が無いが記憶により猫目石子爵と出世するのである。

その夜、朝霧大司教の御威光を笠にくじら陛下を始め各将が勢いに任せ漢中一斉攻撃を開始。
後一歩の所で漢中が落とせずにいたところ、これ以上の攻撃は無意味と悟ったメアリー指揮官の撤退命令が下りその夜は終了する。

そして張仁将軍が名声を傘に提督になりたいと野心を見せるのである。
提督と言えば、かの朝霧大司教、メアリー指揮官を超え美味豪傑国の全軍総司令である。
くじら2世「うぬが!何を戯けたことを!控えいぃぃぃ!」
ぱすた将軍「まあ陛下、とりあえずやりたいと申しているので経験を積ませる為にやらせてみては如何でしょう?」
こうしてぱすた将軍の推挙もあり、朝霧大司教とメアリー指揮官が教育係に付く条件で張仁将軍は提督見習いとして任命されるのであった。
彼にしてみれば提督という響きに囚われて”とりあえず提督になってみたかった”のであろう。
だが美味豪傑国は幾度もの激戦を勝利し、屈強な将兵を築き上げたのは
参謀府がどの国よりも優秀であるが為だ!と言っても過言ではない。

国の中枢になる者には全軍を指揮する権限が与えられる。故に非凡な才が必要になる。だからこそ美味豪傑国では常に人格者や戦略家を据えてきた。
初代軍師には大戦略家デスパレート。二代目軍師には人格者ばるきりー。三代目軍師にはカリスマ教祖朝霧大司教。
常に国内の隅々まで把握し将兵をまとめ士気を盛り上げ、敵を打ち破る為に作戦、指示、指揮、そして時には外交も行ってきた。
人望は元より、屈強な精神力と強い”責任感”が必要なのである。
ただなりたい、やってみたい、と言う衝動心だけでは成立しないのが美味豪傑国の参謀府であった。
だが若き張仁が提督となるのは決して悪いことではない。経験を積めばそれが開花する事だってあるのだ。
だが、やるからには見習いと言えど総司令官としての”責任”を持たなくてはいけない。
くじら2世「張仁提督、漢中制圧作戦の総指揮官に命ずる!副参謀に朝霧大司教とメアリー指揮官を付け見事落として参れ!」
張仁提督「私には・・・そのような大役・・・」
くじら2世「黙らっしゃい!提督はうぬが望んだ事であろう!」
くじら2世「提督とは朝霧大司教やメアリー指揮官と肩を並べるばかりか全軍の総指揮権限がある役職!その程度の指揮は当然である!」
張仁提督「・・・!」
こうして若き提督は皆の愛の鞭によりビシビシどころかガツガツ弄られながらスパルタ教育で鍛えられるのであった。

張仁提督「まずは漢中を一斉攻撃・・・お願いします・・・」
張仁提督「・・枚数が足りない・・・落とせるのか・・・」
そして張仁将軍の悪いクセでもあるネガりが頂点に達した時、またもや陛下の雷が落ちるのである。
くじら2世「張仁!提督がネガれば全軍の士気に影響するのだ!」
なんとも頼りない提督であるが次の瞬間
張仁提督「漢中を一斉攻撃・・・いけぇぇぇぇぇッ!」
ぱすた将軍「すでに攻撃に入っていますが?」
こうしてぱすた将軍によるぱすた将軍の為のぱすた将軍の戦いが漢中で切って落とされ、ぱすた将軍の活躍によりついに漢中を制圧。
張仁提督「これで五虎にして・・・」
くじら2世「よくやった提督!引き続き長安制圧作戦の総司令官に命ず!五虎は長安制圧してからである!」
張仁提督「ええ!」
こうして再びぱすた将軍によるぱすた将軍の為のぱすた将軍の戦いが長安で切って落とされ、ぱすた将軍の活躍によりついに長安も制圧するのである。
くじら2世「張仁提督、約束である。そちを五虎を授ける!」
張仁提督はこの作戦で参謀と弄られ役の経験値を上げて五虎将軍になったのである。
美味豪傑国の歴代総司令官は飾りではなく実戦的な機能そのものであった。
総司令官として全軍の信頼を得る為には”責任感”が何より必要であったであろう。
そしてこの経験は今後の彼の生き方を弄られ役に変えるのであった。

尚、教育係としてその影でニヤニヤ弄って遊んでいた大司教様が居たのは言うまでもない・・・(w
長安平定後、北上を続けた美味豪傑軍は天水の地を前に朝霧大司教様が提督へメアリー・アリスが軍師と昇格。
2大参謀体勢となっていよいよ決戦の地に趣くのであった・・・。

司馬徽曰く 「時勢を識るは俊傑にあり、臥龍と鳳雛のいずれかを得れば、天下がとれるであろう・・・」
今、当に臥龍と鳳雛を得たくじら、慎まねば、慎まねばならんぞ・・・(ぇ

つづく・・・
はい。今回も連日深夜に及ぶ戦いにより寝不足で手抜いて省略テキトーしてます(ぇ

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